名誉工場長のフーです。
どこからともなくある日、フラリとあらわれた骨と皮がひっついたようなガリガリの子猫でした。
が、現在は工場の従業員全員に公平に愛想をふりまき、みんなからキャットフードをもらっているため、ふっくらとして可愛い猫になりました。(ちなみにキャツトフードは私のポケットマネーからでます。みんなにこの猫を押し付けた責任をとらせてもらってます)
「フー」というのは雄か雌かまだ不明なので、どちらでもいける名前ということで、つけました。
でも、この猫をみていると思うことが2つ。
ひとつは、もちろん、命を軽々しく捨ててしまう無責任な飼い主に対する怒り。
もうひとつは、この「ふー」の運。この工場には、過去にも何匹もの犬や猫が捨てられていました。可哀想でしたが情をかけると居ついてしまう、ということで誰も食べ物をやりませんでした。フラリときて、またフラリとどこかに行く野良猫や野良犬の通過点でした。なのに、なぜかしら「ふー」だけはあまりにも憐れで、どうしてもそのままにしておくことができませんでした。かくして、「ふー」は今や、名誉工場長としてアイドル猫をしています。